2008年03月21日

第7回ふきのとう広場『有害鳥獣って?』

hiroba7.jpg 3月17日午後7時〜9時、母と子の家において「まちづくりNPOふきのとう」主催の「ふきのとう広場」を開催しました。周知方法が悪かったのか(日曜朝刊に告知チラシを折り込んだのですが、目につかなかったようです。)参加者が少なかったのが残念でした。

 広場ではゲストとして参加してくださった住民課有害鳥獣担当の大和田さんと今井さん、保健センター保健師の鈴木さん、月形猟友会から藤部さんと桑原さんから専門的な話を伺うことができました。「有害鳥獣」を様々な視点から捉えることにより、総合的に深く学ぶことができ、日常での疑問や不安を取り除けたのではないかと思います。
 私にとって有意義な2時間でした。

以下はその内容です。
__。__。__。__。__。__。__。__。__。

第7回ふきのとう広場 『有害鳥獣って?』

◎月形町における有害鳥獣の駆除方法(主なもの)
・キツネ:エキノコックス対策と農作物の食害の防止 → 月形猟友会へ駆除依頼
・カラス:廃棄物処分場(衛生センター)の散乱防止 → 月形猟友会へ駆除依頼
・エゾシカ:農作物の食害 → 被害状況を確認し、道へ許可申請 → 月形猟友会へ駆除依頼
・アライグマ:特定外来生物、生態系への被害、食害 → 農水省・環境省への許可申請、取得 → 町で箱ワナを購入、被害者へ貸しだし捕獲駆除

◎有害鳥獣による▲被害状況、◆生態、●予防策
町で集計しているデータは、農家などからの被害報告があったもののみ。駆除実績と被害の実態もリンク(相関)していない。実際には月形町全域で足跡や姿が確認されており、家庭菜園等も含めると全町で被害がでているものと思われる。

【エゾシカ】▲被害が目立つのは、6〜7月と9月頃
      ▲野菜や庭木などの新芽、稲の幼穂の食害(つまみ食い)
      ▲農業用トンネル、田畑などの踏みつけ
      ◆一般に雪のない時期しか里に下りないが、今期は12月、2月にも目撃
      ◆夜行性。一晩でかなりの距離を移動する。石狩川も泳いで渡る。

【アライグマ】▲果菜(スイカ、メロン等)、トウキビ、庭の果樹の食害
      ▲納屋に保管している穀物袋や牧草ロールを破る。糞尿害。
      ◆生態はあまりわかっていない
      ◆外見はタヌキに似ているが性格は凶暴
      ◆タヌキより顔が白い、尻尾が長い。指の長い足跡が特徴
      ●電気柵が有効。犬を飼うことも比較的有効

【キツネ】 ▲●アライグマと同様(同じような被害を出すので混同されている)


◎有害鳥獣による健康被害
 様々な人畜共通感染症(例:キツネ=エキノコックス、アライグマ=回虫)があるので、接触しないように注意する。もし噛まれたり引っかかれた場合は、すぐに病院へ! 

【エキノコックス症】
▲エキノコックスとは寄生虫で、成虫と幼虫とで寄生できる動物はそれぞれ決まっている。また動物内でエキノコックスが繁殖(幼虫→成虫、成虫→卵)する好適宿主と、寄生するだけで繁殖しない(ただし増殖はする)非好適宿主がある。
 《成虫》・・〈好適宿主〉キツネ・イヌ  〈非好適宿主〉ネコ・タヌキ
 《幼虫》・・〈好適宿主〉ネズミ     〈非好適宿主〉ヒト・ブタ・ウマ

▲感染経路
  ・人が感染するのは「卵」が口から入ったとき(キツネ、イヌの糞に混じった卵)
  ・幼虫が入っても感染しにくい(ネズミ、ウマ、ブタからは感染しにくい)
  ・人から人へは感染しない
  ・感染したネズミを食べたイヌは感染する(イヌからも人に感染する)
   → 愛犬がエキノコックスに感染しないためには
     ・散歩中の拾い食いをしない。
     ・公演、キャンプ場、野原などでむやみに放さない。放し飼いにしない。
     ・散歩中のイヌの便は持ち帰る。

▲エキノコックスの卵の特徴
  ・熱、乾燥に弱い(加熱して食べれば大丈夫)
   → 100℃1分以内で死滅。
  ・低温、湿潤条件では長期間生き続ける
   → 4℃で約9ヶ月、ー30℃で約1ヶ月生存(感染)した例がある。
   → 25℃では2週間程度生存。

▲対策(日常生活で気をつけること)
  ◎外から帰ったら手を洗う
  ・ペットのイヌの糞の始末をキチンとする(マナーだけの問題ではない)
  (ペットのイヌから直接感染することはないが、糞からは有りうるため)
  ・キツネに餌付けをしたり触らない(体毛に卵が付着している可能性)
  ・生ゴミや残飯を放置しない(キツネのエサとなる。人家周辺に近づけないため)
  ・野山の果実や山菜は、よく洗うか加熱する
  
   
◎その他
※ 町では住民検診時に、エキノコックス症検診(血液検査)を実施しています(5年に1度の検査で有効)。エキノコックス症は発症までに5〜10年を要するので、検査をキチンとしていればむやみに怖がることはありません。
※ 有害鳥獣の被害にあったときは役場住民課に連絡して下さい。
※ アライグマの箱ワナは、誰でも借りることができます(住民課まで)
__。__。__。__。__。__。__。__。__。
posted by 直球 at 21:46| Comment(14) | TrackBack(0) | 生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ふきのとうだより(第8号)の発行

月形町内には「まちづくりNPOふきのとう」と「地球を愛する会@月形」というNPOがあり、それぞれ「まちづくり活動」と「地球温暖化防止活動」に取り組んでいます。現在私は「まちづくりNPOふきのとう」の代表と「地球を愛する会@月形」の副代表をさせていただいています。

その「まちづくりNPOふきのとう(略称:ふきのとう)」では本日、広報誌「ふきのとうだより 第8号」を発行しました。町内には新聞折り込みで配布し、「ふきのとう」のHPでも公開しています。

第8号の内容は

◎町内で行われているまちづくり活動のご紹介
○円山スキー場跡地に 桜
 ・・・・『円山・里山づくり行動隊(代表寺地正)』による植樹活動(H19.5)
○須部都川にカムバック・サーモン!
 ・・・・現在進められている「サケ稚魚育成と放流」事業
○円山の杉林から新しい歴史《開基130年記念植樹祭》
 ・・・・月形町開基130年(H22 )に向けた取り組み

◎「第7回 ふきのとう広場」のご案内
 ふきのとう広場とは、テーマに沿ってお招きしたゲストと参加者が
自由な雰囲気で語り、考え、情報交換する「場」です。

○テーマ『有害鳥獣って?』
○ゲスト:月形町役場住民課有害鳥獣担当 大和田さん
     月形町保健センター保健師   鈴木さん
     月形猟友会          藤部さん、桑原さん    
○日時:平成20年3月17日(月) 午後7時〜
○場所:母と子の家(月形町市北6 月形小となり)
※ 会場は昼間、学童保育所として使用していますので、午後6時30分以降にお越し下さい。また、全てイス席、上履きは不要です。
posted by 直球 at 21:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月16日

ふきのとうHP 1000人目の訪問者

たった今、ふきのとうホームページの来訪者数 1000人になりました。

私がちょうど1000人目でした。
今までこういう事がなかったので、なんだか嬉しいです。

これかもたくさんの人が訪れることを願って、
私たちもたくさんの情報提供ができるように努力しましょう。
posted by 直球 at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑談 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

「ふきのとう」から連絡

皆さんご無沙汰していました。
いよいよ雪も降り始め、夜も長いこの時期、ふきのとうの活動を再開します。
以下の日程で今年度最初の会合を行いますので、どうぞご参加下さい。

日時:平成18年11月20日(月) 18:30〜21:00
場所:母と子の家(月形町市北6 月形小学校となり)
内容:・今年度の活動について
   ・情報交換
posted by 直球 at 13:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

薪割り

雪がなかなか消えません。
ハウスの除雪と並行して薪割りしてます。
うちでは、暖房は灯油給湯ボイラーからの床暖と、薪ストーブでまかなってます。ストーブは13年来使ってるフェデラル社製の鋳物(約100キロ)
妻や子供たちは、「すすくさい」とか「面倒だ」とか、ずっと言い続けてますが、13年間ずっと耐えて焚き続けてます。
春先、雪がまだ残る今頃がいつも薪割りの季節です。いつもは父がその辺の
雑木林の間伐を兼ねて木を切り出し、それを家族総出で割ります。
今年は親戚のおじさんが近所で屋敷周りのタモを伐採したので持ってきてくれました。近頃は、雑木も処分するにも産業廃棄物としてお金がかかるそうでもらってくれるだけでありがたがってくれるようです。木も種類によってはスカスカで薪にならないのや、硬くてわりずらいのや色々です。
春先のやわらかい日差しの中で、家族で世間話をしながら薪割り、春の農作業が忙しくなる前のウォーミングアップみたいなものでしょうか。
それにしても、今頃稚内に流氷が近づいたり、アメリカでは今年もハリケーンがたくさん発生する予想とか、どんな年になるのでしょうか?
posted by 新八 at 05:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月04日

総会終了

昨日(4月3日)、2006年度総会を無事に終えることができました。

2005年度の主な事業は
・「ふきのどうだより(新聞折り込みチラシ)」を5回発行。
・「ふきのとう広場(全町民対象の講演会・勉強会)」は3回開催。
 高齢者、ゴミ、地産地消をテーマに、のべ65人の方に参加していただきました。
2005年3月31日現在、正会員11名、賛助会員4名です。

2006年度は今までの事業の他、ホームページやブログを活用した情報発信と、小冊子の発行を考えています。また、このような事業を展開していくためにも「ふきのとう」の活動趣旨に賛同してくださる会員を随時募集し、会員相互のアイデアと協力により「住み続けるまちづくり」の現実のための活動をしていきたいと思います。

今後とも「つきがた まちづくりNPOふきのとう」をよろしくお願いいたします。
posted by 直球 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月30日

「賢治の学校」

この間から朝晩チビチビと読んでいる本。図書館で、「宇宙のこころを感じて生きる」という副題に惹かれて借りた「賢治の学校」(鳥山敏子著)
宮沢賢治の教え子たちの回想と賢治の詩を素材に、彼の教育者としての姿を
浮き彫りにしていく。

「感じる通路の開いたからだ」をもった賢治。「すべてのものはつながっている」と感じる賢治。
・・・・水や光や風ぜんたいがわたくしなのだ…(「種山と種山が原」パート3)自然に同化し自然になってみる

生徒とつながっていた賢治。
だれがだれより偉いかを比べる馬鹿らしさ。生徒に「天の才」を発揮させる。そして教師として真剣に生徒と向き合うほど、農学校の生徒に百姓仕事の尊さを説くほど、自分が教師であることの矛盾に悩み、ついに教職を辞し
農民救済の道へと入っていく。

いま,なぜ「賢治の学校か」?
教育者宮沢賢治を鑑としたとき、今の「時代の窮屈さが見えてくる」「追い詰められる子どもたち」の姿が見えてくる。
そして著者は「新しい時代をつくる最後のチャンス」だと訴え、教職にあるみずから教室で「賢治の学校」を実践し、退職後は全国各地を飛び回り「賢治の学校を世界中に、星の数ほど誕生させようと思う。」と志す。
いまもその活動は営々と各地で続けられている。

この時代に宮沢賢治が生きていたら、どうしただろう?自分も賢治にはとうていなれないにしても、小さな賢治の一人にはなりたいな、とか夢想するこの頃です。
posted by 新八 at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

総会準備、着々

 総会の準備は着々と進んでいます。正会員、賛助会員のみなさんに案内を出しましたし、議案書や資料もそれぞれ分担分ができあがって我が家に持ち込まれています(私の分はまだ手つかずですが、近日中に仕上げます)。

 一年前の今頃、ふきのとうを立ち上げるために話し合いをしていた頃を思い出します。NPOの意味すら分からず、名前も浮かばず、でもやりたいことだけは描けていました。これからどうなるのか不安だったけれど楽しかったような気がします。
 今、「思えば叶う」「やればできる」的な自信と満足感があります。何をしたかと問われても、さしたる実績はありませんが、山を一歩筒登っているような感触があります。

 色んな個性が集まり一つ方向へ向かう「ふきのとう」は、まさしく「蕗の薹」です。小さな花の集合体である蕗の薹は、子孫繁栄という生物本来の最高目的に向かって突き進んでいます。私たちも蕗の薹のごとく、本来の目的、本質、真理に向かって進んでいきましょう。
posted by 直球 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

最後の送別会

商工会の講演会泣く泣く失礼して地元小学校の最後の送別会に出席しました。出席者も少なくて、なんとも寂しい送別会でした。
閉校する学校にとっては毎年恒例の行事が今年は全て「最後の行事」。ひとつひとつ終わるたびに学校が無くなる現実感が押し寄せてきます。
一人の先生が言ってましたが、「子供たちにとっては大きな世界へ出て行く良い機会」それぞれ旅立つ子供たちの飛躍を祈ります。
でも本当に辛いのは、その背後にある地域の衰退。だれのせいでもない
時間のながれと時代の流れ。これをどう押しとどめるか?
「住み続ける地域」を築けるか?
雪はまだ1.2m以上。昨日新篠津の叔父がきて驚いていました。向こうは
もう少しで畦が見えるそう。まずは除雪の日々です。
posted by 新八 at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

商工会の講演会に行ってきました

月形商工会主催の「地域の恵みを地域のために」という地産地消、地域作りがテーマの講演会に行ってきました。講師は地研クリエイトセンターの伊藤明美(いとう あきよし)氏。
講演会では、
●「地域おこし(経済面における活性化)」の前に「地域づくり(日常生活に充足感を持って生涯を全うできる環境作り)」が大切で、この地域づくり=まちづくりが土台となって物事が成り立つ。
●地元の人が喜ばないものを外に向かって売るなんておこがましい! 自分たちがまず町の中で消費することを考えよ。(成功例として、長野県天龍村、青森県碇ヶ関村を紹介)
●町には「街(人の集まるところ)」という機能が必要。
●これからは豊かさを実感できる地域社会づくりが大切で、地域をよく知る産業人が町を引っ張っていかなければならない。(行政主導の時代は終わった。)
というものでした。

私たちが今やっている「ふきのとう」の活動や方向性をそのまま講演してくれたような内容で、まちづくりのプロにハッキリと言われて自信がつきました。それに会場にきていた役場(産業課4,5人)や普及所、商店主などに「ふきのとう」の活動を伝えてもらったようなもので、いい場になったと思います。つかみはOK、これからの展開が楽になってくれるのではと期待の持てる講演会でした。
posted by 直球 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。